屋根の表面が劣化していて、下地は傷んでいないという条件であれば、屋根カバー工法が可能です。
屋根材が2重になるので、「断熱性」「遮音性」がアップします。また、重ねるだけなので、廃材がでなくエコな屋根工事となります。
屋根カバー工法とは?工事の必要性について
屋根の上に屋根を重ねる方法になりますので、既存の屋根を解体しません。
よって、比較的短時間で行うことができます。また解体と廃材処理がほとんどないので、葺き替えと較べると費用がお安くなります。
屋根材が2重になるので、「断熱性」「遮音性」がアップします。
デメリットもあります。
屋根が2重になるため重くなります。
下地の劣化の補修はできません。
屋根の形状や状態によっては施工できません。
ポイントは
下地を剥がさず工事できる状態か出来ない状態かの見極めが必要です。
きちんとチェック出来ない業者も多く存在します。
カバー工法は費用が安く済むぶん魅力的に感じられると思いますが、下地が傷んでいるにも関わらずカバー工法しか勧めない業者も多く存在します。
下地の劣化があるにも関わらず、カバー工法をしてしまうと将来、余分な費用が発生してしまいますので、一度ご相談ください。
現場 | 鶴見区のBさん宅 |
工事内容 | 屋根カバー工法 |
使用素材 | |
築年数 | 44年 |
工事期間 | 7日間 |
- 施 工 前
- 施 工 後
屋根のカバー工法について
屋根のカバー工法とは、既存の屋根材の上に新規の屋根材を重ね張りする改修方法になります。
メリット、デメリットがありますので、きちんと把握してご判断してください。
材料はどのようなものが使用されている?
カバー工法は屋根材を重ねますので、単純に考えて2倍の重さになってしまいます。
耐震強度が落ちてしまうので、軽い素材が良いとされています。
軽量な屋根材で現在主流となっているのがガルバリウム鋼板です。
また、スーパーガルベストという屋根材も近年主流になりつつあります。
特徴
高耐久性・軽量性・断熱性・遮音性・耐震性・防火性・施工性・軽量
気を付けておきたい注意点とは?
火災保険が使えない可能性があります。
保険はあくまでも災害を受け、その修理となります。
「原状回復」が主となります。
今回の方法は屋根に屋根をカバーしますので、強度が増し、補強という形になってしまいます。
屋根の修理・工事という扱いにならない場合が多くあります。
カバー工法の種類とは
屋根のカバー工法には、既存の屋根の劣化具合に応じて2つの工法があります。
①既存屋根の上に、直接下葺き材(アスファルトルーフィング)と屋根材を葺く方法
既存屋根の傷みが少なく、下地として十分に機能している場合はこの方法で施工します。
②既存屋根の上に、野地板、下葺き材と屋根材を葺く方法
既存屋根に劣化が見られる場合に行います。
通常は工事費用と工期を抑えられるひとつめの方法で施工します。
既存屋根の傷みがひどく、下地として機能しない場合には、カバー工法はできませんので、古い屋根材を撤去して葺き替えを行うしかありません。
メリット・デメリットについてのまとめ
メリットについて
・屋根の上に屋根をカバーするので「葺き替え」に比べて短時間で済む。
・アスベストが含まれた屋根の撤去費用等は高額なので、撤去しなくて済むのでコストダウンできる。
・今ある屋根材を剥がす手間がなくなり、人件費を抑えられるのでコストダウンできる。
・屋根に厚みがでて強度が増す。
・雨漏り対策にもなる。
・屋根が2重構造になるので、雨音などの騒音を軽減できる
・夏場などは断熱性が向上し、節電になる。
・解体する騒音などが発生しないので、生活に支障がきたしにくい。
デメリットについて
・屋根が2重になり重くなるので、耐震性が低くなる。
・一度カバー工法をしてしまうと、2回目はできない。
・既存の屋根の保障が無くなる可能性がある。
・既存の屋根に何か不具合があった場合、修理・工事が困難になる場合がある。