外壁塗装

外壁が劣化した際に行う工事です。

外壁塗装をすることで外壁を守る効果があります。
また外観を美しくすることができます。
効果としては、防水、断熱、耐久性、汚れにくさ、劣化防止に期待ができます。

外壁塗装とは?工事の必要性について

外壁塗装をすることでさまざまな効果を得ることができます。
1.衛生面
常に紫外線を浴び、風や雨に打たれています。外壁塗装することで、防カビ対策にもなります。
2.外観面
美しい外観に変わります。家の外観が変わるだけで気分は良くなります。大切な家ですので、美しさも求めて下さい。
3.補強効果
耐久性が上がります。外壁メンテナンスをしていなければ、ひび割れが起こりやすくなり、外壁補修工事が必要になると余計お金がかかってしまいます。
4.雨漏り防水性アップ
壁が古くなると水が染み込みます。染み込むとカビが生えたり、劣化します。防水など予防対策による早めの対策が大切です。
5.耐用年数のアップ
耐用年数を上げることで、家が長持ちします。10年に1度くらいのタイミングでメンテナンスをすれば、塗りなおしだけで済む場合が多くあります。

現場 奈良市のKさん宅
工事内容 外壁塗装
使用素材
築年数 41年
工事期間 5日間
  •  施 工 前
  •  施 工 後 

アクリル塗料

塗料に含まれる合成樹脂)にアクリルを使った塗料です。
外壁塗装をする際に使われる塗料の中で一番グレードの低い塗料になります。
最近では、新しい技術によって生まれた新しいアクリル塗料があります。
旧タイプのアクリル塗料と新タイプのアクリル塗料とでは性能が違ってきます。
旧タイプのアクリル塗料は一番グレードが低く安価であり、昔は主流だった塗料ですが、耐久性が低いため5年に1度塗り替える必要がありました。
5年ごとに工事費用が発生してしまうと、逆に高くつくことがあります。
そのため、現在では塗替えの際にはほとんど使われていません。
新しい技術により生まれたアクリル塗料は耐久性が高くなっております。
使用される際は一度ご確認ください。

ウレタン塗料

安価に施工でき、施工しやすいため、シリコン塗料が主流となるまではよく使用されていた塗料です。
しかし、耐用年数が低いため、現在は塗りやすい場所などに使用されており、付帯部に利用されることが多くなっています。
塗料の主成分である合成樹脂がウレタン系のものを指します。
木材で作られた外壁にも使用できるため、さまざまな箇所で活躍できる塗料です。
耐用年数は5~8年程度とやや短めで、シリコン系やフッ素系の塗料ほど、長持ちしないという難点があります。
耐用年数が短いのでシリコンを選んだ方が良いというわけではありません。
外壁の種類や状態によっては、ウレタン系塗料を使った方が良いケースもあります。
ウレタン系塗料の方が価格は安いため、塗装工事の費用を少しでも減らしたいという人には、ウレタン系塗料がおすすめです。
ウレタン塗料の一番のメリットは、樹脂が柔らかいことです。
ほかの塗料と比べて塗膜が柔らかいため密着性に優れ、時間とともに形が変わってしまう木材などにも対応ができるという利点があります。
木部やひび割れしやすい箇所などを塗装する場合に利用しやすい塗料だといえるでしょう。
光沢があり、高級感がある仕上がりになるため、高級家具やフローリングの仕上げ材としてもよく使用されています。
その密着性の高さから、外壁の下地と密着してひび割れの発生を抑える機能が高いと言われています。
モルタルやコンクリート外壁の場合は建物の揺れによって、金属部部分は熱膨張によってひび割れが起きやすい傾向があります。
これらのひび割れを、塗膜の柔らかさがある程度カバーしてくれるのがウレタン樹脂の魅力なのです。
ウレタン塗料は、色や種類が豊富なのが利点です。戸建ての外壁に使える塗料としては、塗る必要がある場所のすべての条件にあったものを探すことができます。

シリコン性塗料

戸建て住宅の塗替えの7~8割を占めるシリコン塗料で値段と耐久性のバランスが良く、塗装業者からの信頼も高い塗料です。
現在、最もスタンダードな塗料としてよく外壁の塗装に使用されている塗料です。
値段に対しての耐用年数のバランスがよく、コストパフォーマンスが高い塗料です。
正式名称はアクリルシリコンです。
省略してシリコン塗料と言われますが、耐久年数の低いアクリル塗料ではありません。
アクリルがベースで、その中にシリコンが入った塗料なので、アクリルシリコンと呼ばれています。
主成分である合成樹脂がシリコン系樹脂でできた塗料のことを言います。
シリコン樹脂とはケイ素(Si)を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。
耐久年数は12~15年とバランスがよく、遮熱機能のあるもの、汚れにくい高耐候性の高いもの、カラーバリエーションも豊富にあります。
シリコン塗料は約600℃に耐える高耐熱性があり、耐水性・対候性に優れ、汚れを寄せつけない特性をもつなど耐久性に優れています。
また、外壁塗料の美しい光沢は経年劣化によって失われていきますが、シリコン系塗料はウレタン塗料に比べて光沢保持率も優れているので、美しさが長持ちします。
費用が安いウレタン塗料は耐用年数が約6年と短いのに対し、シリコン系塗料は10~13年となっています。
したがって、短い周期で塗り直しをしなくて済むシリコン系塗料の方が、長い目で見るとお得ということになります。
欠点としてはアクリルやウレタン塗料に比べて施工時に費用がかかること。また、やや付着性に劣るという点が挙げられますが、高級感や断熱性といった特別な機能を求めない方にとっては最適な塗料でしょう。
・水性のシリコン系塗料
低汚染
高光沢
防かび
環境にも優しい
高耐久
油性のシリコン系塗料
高耐久
高光沢
雨水に強い
塗料密着が良い
アルミ建材やステンレス製品にも直接塗れる

ラジカル制御形塗料

今、注目されているされているのがラジカル制御形塗料です。
出回ってから数年しか経っていないため、10年以上経過した建物の事例がありませんが、今後は主流となることが予想される塗料です。
シリコンと同じくらいの単価で、耐久年数がシリコンより高いのが特徴です。
ラジカルとは、塗料の白色顔料が太陽光を吸収することによって発生する物質です。
塗膜の劣化原因になる物質でもあります。
その劣化原因を制御するのがラジカル制御形塗料と言われています。
制御するために入れる物質をハルスと言われており、ハルスハイブリットやハイブリット塗料とも言われます。
2012年の終わり頃に出てきた塗料で、2016年には日本の三大塗料メーカー全てから商品が揃いました。
10年以上経過した実績がまだありませんが、塗料メーカーは力を入れており、今後注目される塗料です。
ラジカル制御形などの新しい塗料は、今までの塗料と施工方法が違うこともあるので、しっかり施工をしないと塗料が持つ性能を発揮できず、早期の剥がれなどが起こる可能性があります。
そのため、業者選びが一番重要です。

フッ素塗料

シリコン塗料をしのぐ高い耐候性を発揮する塗料です。
汚れにくさにも優れているため、長持ちし、かつ長期間美しく保ちたい、という方におすすめの塗料ですが、高額になってしまうのがデメリットです。
フッ素塗料は、塗料の耐久性を決める合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂を使った塗料です。
フッ素は耐久性に非常に優れていて以下の特徴があります。
・非粘着性(汚れを弾きやすい)
・耐薬品性(酸性雨に強い)
・低摩擦性(汚れが滑り落ちやすい)
・耐候性(紫外線に強い)
シリコン塗料よりも上のグレードになり、高価ですが耐久性も高く15~20年と言われています。
高価なものにより、大型物件や橋ではよく使われます。橋やビルなどでしょうか。
塗装しにくい構造物は、足場の費用や人件費を考えると、耐久性の高いフッ素が使われることが多いあります。
屋根は、外壁に比べ常に太陽光や雨に晒されているので、劣化も早いです。
その為、外壁と屋根を同じシリコンで塗装すると、屋根が先に劣化することがあります。
そこで、外壁をシリコン、屋根をフッ素というようにグレードを分けることにより、劣化するタイミングを合わせることもあります。

無機塗料

塗料の種類の中で最も高い耐候性を発揮するのが無機塗料である。20~25年は持つと言われており、ガラス成分が主成分であるため、耐候性は抜群である。
長期間メンテナンスをしなくて良いようにしたい、という方におすすめ。
その分、高額です。
無機塗料は、塗料の原料に無機物を配合した塗料です。
無機物とは、石やレンガ、ガラスなど炭素を含まない物質で、紫外線で劣化しないため無機物自体は半永久に耐久します。
この無機物100%の塗料が作れれば、半永久的に耐久する塗料が作れるかもしれませんが、このままだと固すぎて塗料として塗ることはできません。
そこで、無機物の耐久性を活かしつつ、合成樹脂などの有機物を混ぜて塗料として塗れるようにしたものが無機塗料になります。
劣化の原因となる有機物を混ぜることにより、フッ素を超える耐久性を得れる事ができます。
無機物が何パーセント含まれていたら、無機塗料というような定義はありませんので少しでも無機物が含まれていれば無機塗料と言えてしまう点が注意です。
無機物は固い素材なので、それを塗料にした無機塗料はヒビ割れしやすいと言われいます。
しかし、施工方法をしっかりすればヒビ割れすることはありません。

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